不意打ち
今日は外出禁止令の解除以来、久々に少し大通りまで歩いていった。
(と言っても徒歩5分強の距離)
家を出て、今日もハロー ジャパニーー!の声を背にさっさと歩いていくと、予想外の不意打ちにあった。
目の前には沢山の人。
その先には、皮を剥がれた牛の頭が二つと分解されつつある牛の体。
その脇には、剥がれた牛の皮(しっぽ付)が道に広げてある。
野良犬がうろうろしている。
ある犬は肉の切れ端を狙っている。ある犬は血の池をなめている。
あたりは、濃い血なまぐさい匂いがよどんでいる感じ。
一瞬頭が?になった。
ここには、牛を生贄として殺して神様に捧げるという行事はあるんだけど、もっと先のはず。
なんでなんで?
血なまぐささに若干の吐き気を覚えながらも、すたすたと歩く。
うー、早く通り過ぎよう。
この不意打ちに、若干の動揺とブルーな気持ちになりながらも、目線は皮を剥がれた牛の頭の眼球にいってしまう。
「殺された牛の目って綺麗だよね」
と誰かが言っていたらしく、この言葉を聞いたとき、私は心の中で密かにはっきりと嫌悪感を抱いたものだったけど、それ以降なぜか特に死んだ牛の眼球が気になってしまう。
濡れた瞳。だから潤んできらりとしているようにも見えなくもない。
見るだけ見て、また少しブルーになった。
Shab-e-Barat というイスラムの行事があって、明日はおやすみ。
今晩は、ムスリムの人々は夜通しお祈りをするそうです。
だから明日がおやすみというわけ。
おかげでもうずっと外はスピーカーで説教(というのかな?)をしている声が流れ続けております。
私の記憶が確かならば、去年は、この行事の翌日はハルアルティという米粉で作ったルティ(ナンみたいなもの)と、牛肉のトルカリを食べた気がする。
牛の需要が多くなるから、今日牛をジョバイ(お祈りをしながら殺すこと)してたんだな。
どうりでね。
不意打ちに、やられた。
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